売電14円でも粗利率30%以上取る!材工原価コストダウン術

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【毎週火曜日発行】船井総研 再生エネルギーグループ

 

事例特化型 太陽光・蓄電池メルマガvol.99

 

<産業用太陽光&蓄電池>

『売電14円でも粗利率30%以上取る!材工原価コストダウン術』

 

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平素よりメールマガジンをご愛読頂きありがとうございます。

3月5日号、12日号では「売電14円でも粗利率30%以上取る!材工原価コストダウン術」について、2週にわたってご紹介致します。

 

◎『売電14円でも粗利率30%以上取る!材工原価コストダウン術』

 

≪ざっくりまとめると…≫

 

・電材費を下げるためにはレイアウトにこだわりを見せるべし!

 

・着工前の事前準備がコスト削減には必須!

 

「工程管理」が今後ますます重要に!

 

≪以下 詳細内容≫

 

◆電材費を下げるためにはレイアウトにこだわりを見せるべし!

 

電気工事のコスト削減を図っていく上で欠かせないのが、「電材費」のコストダウンになります。売電単価が高額だった時代と比べ、このように単価が下がってきている時代においては、ケーブルの費用も「1m単位」で削減を図っていく工夫をしていかなければなりません。

 

その上で重要になるのが、「設置レイアウト」になります。例えば、パネル間をつなぐPVケーブルよりもPCS~ブレーカーをつなぐCVケーブル及びブレーカー~電柱をつなぐCVTケーブルの方が圧倒的にコストは高くなります。これらを考慮せずに設計を行ってしまうと、ケーブルの費用が高くなりますので、設計段階でPCSを集中して配置するなどの工夫を行い、ケーブルの最適化を図る必要があります。

 

レイアウトを社内の担当者が決めている販売店様も多くおられると思いますが、やはりある程度の電気的な知識とコスト相場を知っている方が選任して設計を行って頂くべきです。

 

またPVケーブルの発注に関しては、1物件単位で発注するよりも数十メートル単位のロッドでまとめて発注を実施して頂いた方が部材のロスも少なくなり、コストも安く収まります。「物件単位で発注した方が既にコネクタも付いていて、労力がかからないのでは」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、慣れてくればコネクタをつけるのみの作業にそれほど労力はかかりませんし、部材のロスを考えると「ロッド単位」の発注をした方が明確にコストは下がります。

 

◆着工前の事前準備がコスト削減には必須!

 

工事コストを安く実施している販売店様の特徴として、工事着工前の事前準備を入念に実施していることが挙げられます。

 

工事のロスにつながる要因として、往々にして現場で発生していることとしては、工事が始まってからの「想定外のトラブル」です。例えば、「搬入が上手くいかない」、「地盤が固くて杭が入らない」等々。工事原価削減にこだわりを見せている販売店様では、この工事着工後のトラブルが起こる発生リスクを、事前準備段階で極力ゼロにする工夫を行っています。

 

例えば、事前の「搬入経路の確認」は当たり前で、杭打ち試験を事前に実施し、工事後の杭が入らないという可能性をなくしています。しかも1本・2本という単位ではなく、土地全体的に4本~5本程度くまなく実施しているような販売店様もいらっしゃいます。

 

「外注に任せているから分からない」ではなく、この事前準備だけは自社も一緒に実施し、慣れてくれば外注に任せるということを実施していかなければなりません。

 

◆「工程管理」が今後ますます重要に!

 

100kW程度の低圧過積載の工事においても、30人工程度で実施できている販売店様もおられます。

このような販売店様は上記のような取り組みを実施されているということも勿論ですが、「工程管理」を徹底して実施しています。

 

例えば、週に1回は社内で確実に「工程会議」を実施し、現在の進捗を確認しています。また「現場監督」を各物件に置いて管理を行っていることも特徴です。物件が増えていくと、各物件に張り付く監督を置けないという声もあります。しかし、現場に四六時中張り付かなくとも、1日の工事終了後に現場の写真を送ってもらう、日報の提出を必ず義務づけるなどの工夫をしながら管理を徹底しています。

 

上記のように細かな部分にこだわっていかなければ工事原価はなかなか下がっていきません。日本の太陽光発電の発電コストは20.1円/kWhと欧州に比べて約2倍の単価となっています。この要因としては、諸外国に比べて土木・電気工事費が高いことが挙げられます。日本の工事コストの問題は一朝一夕で解決できるものではないので、自社努力をしながら削減してくしか道はありません。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

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