2020年度FTIに備える！最新多結晶＆単結晶モジュール価格相場PART1

【産業用太陽光】2020年度もFITは継続、今すぐ行うべきモジュール仕入れコストダウン

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【毎週火曜日発行】船井総研　再生エネルギーグループ

皆さま、平素よりメールマガジンをご購読いただき、誠にありがとうございます。

8月6日号では以下の内容でお送りさせていただきます。

_/_/_/_/_/_/目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

【1】今週の事例特化型メルマガvol.118＜産業用太陽光＞

■2020年度FTIに備える！最新多結晶＆単結晶モジュール価格相場PART1

【2】直近のセミナー開催情報

＜産業用太陽光＞

【9/24,26】法人太陽光完全攻略セミナー

＜家庭用蓄電池＞

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【1】今週の事例特化型メルマガvol.118 ＜産業用太陽光＞

　■2020年度FTIに備える！最新多結晶＆単結晶モジュール価格相場PART1

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2019年もあと5ヶ月。来年度の太陽光事業について本格的に検討を始める事業者様も多くいらっしゃることでしょう。みなさまの関心は、『来年も太陽光事業はやっていけるのだろうか？』ということに集約されるかと存じます。今週と次週の2回に渡って、来年度FITについて触れた上で、現在のモジュール仕入価格相場、今後の部材選定について解説致します。

≪ざっくりまとめると…≫

◆FITは来年度もほぼ確実に存続!しかし売電単価はまだまだ未定。

◆めんどくさい厳禁!!仕入れごとに価格交渉を徹底すべし!

◆『◯◯は高い』といった固定概念は捨て去ろう！安い仕入先はメーカーか商社か？

≪以下　詳細内容≫

◆FITは来年度もほぼ確実に存続!しかし売電単価はまだまだ未定。

　6月の上旬頃、とある新聞にて『太陽光発電の買取が終了へ』という旨の記事を掲載され、業界全体に大きな波紋を広げました。実際、私共の方には『来年はFITがなくなるというのは本当か？』という問い合わせが多く寄せられました。

　結論としては、今年度でFIT制度がなくなることは、ほぼないという見方をしています。当社のヒアリングに対して、経済産業省は『2020年度末までにFIT制度の根本的な見直しを検討しているが、現時点で、今年度中にFIT制度が終了する予定はない。」と回答しました。また、FIT制度廃止にも法改正が必要となるため、2019年7月時点で改正案が提出されていないことを鑑みると、来年度はFIT制度が存続する可能性が非常に高いと言えます。

　しかし、2018年度は18円/kWh、2019年度は14円/kWと年々下落を続けています。具体的な価格についての議論は避けますが、2020年度も同様に下がることを前提として、お伝えしていきたいと思います。

◆めんどくさい厳禁!!仕入れごとに価格交渉を徹底すべし!

　まずは多結晶モジュールの仕入れ価格の最新状況を全国の有力販売店へのヒアリング結果にて確認します。

＜2019年6月～7月＞

多結晶270W～275W：26円/W～35円/W　

多結晶280W～285W：28円/W～37円/W

多結晶290W～300W：31円/W～39円/W

vol.110のメールマガジンでは、2019年4月時点で多結晶モジュールの仕入れ価格は27円/W～44円/Wとご紹介しました。最安値に大きな変動はありませんが、価格帯としては狭まる結果となりました。個別のヒアリングでは、40円/Wを超える多結晶モジュールについては、過去の見積りでそのまま発注を行っていたり、受注生産の製品であるなど、特殊なケースでありました。

とある販売さんでは、以前に取得した見積もり価格、290w多結晶モジュールを41円/Wのままで仕入れを行っていましたが、発注ごとに見積もりの取得と価格交渉、発注ロットの変更などを行うことで、同じ製品を37円/Wで仕入れることが出来ました。

今後更に売電単価が下がることを踏まえると、いまからでも1回の仕入れごとの価格を徹底的に抑えていく必要があります。都度の見積もり・交渉の手間が面倒なように見えますが、モジュールの仕入れ価格が1円/Wの下がることで、低圧1物件当たり、10万円近くの粗利UPに繋がります。発注量が多ければ当然更に大きな利益が期待できます。仕入先からの提案待ちや丸投げは厳禁です。

◆『◯◯は高い』といった固定概念は捨て去ろう！安い仕入先はメーカーか商社か？

それでは、全国の有力販売店はどこから仕入れているのか、先程の仕入れ価格相場から、価格帯ごとの仕入れ先をご紹介します。

①26円/W～28円/W

→メーカーからの直接仕入れ、ロットはコンテナ以上。

②29円/W～33円/W

→メーカー仕入れ＆商社からの仕入れ、ロットはコンテナ、物件ごとが混在

③33円/W～37円

→メーカー仕入れ＆商社からの仕入れ、ロットは物件ごとが殆ど。

最も安値な①26円/W～28円/Wの価格帯については、日本ではあまり有名ではないモジュールメーカーから直接コンテナで仕入れています。

このような日本での知名度が低いメーカーであっても、母体の企業は上場企業であったり、米国のブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス（BNEF）が「Tier-1（ティア1＝トップクラス）」と認定するメーカーも含まれています。そのため、品質についても決して安かろう悪かろうなものではありません。

また、トップメーカーが徐々に多結晶の生産を縮小する中で、これらのメーカーが多結晶モジュールの生産強化を打ち出しているという背景もあり、低出力モジュールを低価格で確保できる貴重な存在となりつつあります。

②29円/W～33円/Wの価格帯では、メーカー直接だけでなく、商社からの仕入れ事例も多く存在します。

『安く入れるにはメーカー直でないと・・・』と思わる方も多くいらっしゃいますが、商社を通したほうが安くなるということもあります。特に、商社によっては、日本では知名度の高くないメーカーとタッグを組み、独占的に安価に販売している事例もございます。そのため、固定概念を捨てて、過去にお付き合いをしていた商社に相談することでコストダウンできる可能性があります。

また今後は、『あのメーカーは高い』というった固定概念も捨てる勇気が求められます。

四半期ごと、メーカーによっては毎月のように販売価格が大きく変動をしています。1年前に高いと言われていたメーカーでも、新規の工場が稼働したことで一気に販売価格が下がったという事例もあります。

結論として、メーカー1社だけ、もしくは商社1社だけに仕入れを限定するのではなく、様々な仕入先を確保することが来年度の太陽光事業継続のカギとなります。

ぜひ、これまでアプローチしてこなった仕入先にも先入観を捨て一度問い合わせをして下さい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次週は単結晶モジュール仕入価格相場と多結晶モジュールとの使い分けについてご紹介致します。お楽しみに！

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【2】直近のセミナー開催情報

＜産業用太陽光＞

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