11/29受付終了!蓄電池補助金使用時のポイント

金額設定・提示方法と申請期間のフォロー方法

 

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【毎週火曜日発行】船井総研 再生エネルギーグループ

 

皆さま、平素よりメールマガジンをご購読いただき、誠にありがとうございます。

10月29日号では以下の内容でお送りさせていただきます。

 

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今週の事例特化型メルマガvol.129<住宅用太陽光&蓄電池>
■11/29受付終了!蓄電池補助金使用時のポイント

 

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前回は蓄電池補助金の現状と活用すべき理由をお伝えしました。

使うといいことは分かったけれど、どう使えばいいの?気を付けるポイントはなに?そうご不安に思われている方のために、今回は今年の補助金申請で気を付けるべきポイントをお伝えします。

 

≪ざっくりまとめると…≫

●蓄電池補助金使用時の補助金額・金額提示方法
●約3週間の申請期間中のキャンセル防止方法

 

≪以下 詳細内容≫

 

●蓄電池補助金使用時の補助金額・金額提示方法

 

前回のメルマガで今年の蓄電池補助金にはこれまでと違う3つのポイントがあるとお伝えしました。

その中の「(1)設備費(商品のみの価格)に目標価格が設定され、販売単価の調整が必要なこと」に関連したお話です。

 

蓄電池補助金の計算方法として一つの商品を例にあげてみましょう。

「SmartStarL」(蓄電容量9.8kWh 初期実効容量7.5kWh 保証 年数15年)という商品を例にあげます。(蓄電容量などの数字は、カタログ値ではなく、Siiに製品登録されている数字を使用します。)

 

補助対象設備の設備費が2019年度の目標価格(この場合13.5万円/kWh)以下の設備のみ補助対象となるので、この商品の目標価格を計算します。蓄電容量9.8kWh×13.5万円=132.3万円。目標価格が132.3万円ですので、これよりも低い販売価格でないと補助金は出ません。

 

販売価格を130万円と設定します。販売価格130万円が目標価格132.3万円以下なので、2万円/kWhの補助金額が適用されます。

初期実効容量7.5kWh×2万円=15万円。

これが蓄電設備に対する補助金です。

 

工事費の1/2(上限5万円)が補助金額として出るので、だいたい皆様の工事費が20万円ぐらいであることを考えると、上限の5万円をもらえるとします。

 

これらを足し合わせて、この商品の補助金額が20万円です。

 

最後に全体の上限を確認しておきます。

全体の上限は1/3または60万円のいずれか低い方です。

今回で言えば、商品の販売価格が130万円、工事費が20万円なので(130万円+20万円)×1/3=50万円。この50万円が上限として適用されます。

よって、今回は20万円の補助金支給となります。

 

計算の際にポイントとなるのは2点です。

それは数字がカタログ値ではなく、Siiのホームページに掲載されている数字を使用する必要があるということ、目標価格の計算には蓄電容量を、補助金額の計算には初期実効容量を使用するということです。

 

計算によって、「SmartStarL」の販売価格は130万円、補助金額が20万円と分かりました。

一方この商品の販売価格の相場は200~250万円です。

130万円の販売価格では、なかなか収益を得るのは難しい価格となっています。

 

では、実際に蓄電池補助金を申請されている販売店さまはどうしているのか。

主に2つのパターンに分かれます。

 

パターン(1)kWh単価の安い商品に絞って、目標単価に合わせて価格設定する。

 

このパターンを取る販売店さんは多く、現在ニチコン11.1kWhは品薄状態で納期が長くなっていると聞きます。商品提案の際に納期なども確認しておきましょう。

 

パターン(2)申請費用を諸経費として請求する。

 諸経費の請求は、Siiが公表している見積り見本にも記載があるので、請求可能です。申請費用を請求することで、収益を得るのが難しい部分を少しでも補うことができるのではないでしょうか。

 

蓄電池補助金を申請するためには、商品選定や販売価格についてなど商談の際にも手間が出てきます。

どの商品でも補助金を使う、というよりは、商品をしぼり、見積書などのフォーマットを作ってしまうのも一つの手ですね。

 

●約3週間の申請期間中のキャンセル防止方法

 

次は3つのポイントの「(3)補助金申請から交付決定までは着工不可(※書類の不備が無ければ3週間前後)」に関連したお話です。

申請期間の関係上、完工が遅れてしまうということが問題になります。時間が空けば、キャンセルになる、他社に取られる可能性も上がってしまいます。

では、そうならないためにはどうすればいいか。

簡単な1枚のものでもよいので、工程表のような今後の見通しが持てるものをお客様に渡し、説明をしておくといった方法があります。

 

キャンセルや他社にといった行動はお客様の不安から起こります。

不安になるのは現在の進捗状況などがお客様からは見えないからです。

補助金の申請に3週間程度かかるのは知っている人からすれば当たり前のことですが、申請をしたことがないお客様にとってみれば予測もつかないものです。

お客様を不安にさせないためには事前の説明やこまめなフォローが必要です。

まず、契約後に工程表を渡し、いつぐらいに設置ができるのか説明するなど、常にお客様の目線に立った対応を考えていきたいですね。

 

近年増加している規模の大きな台風などの災害の影響から、改めて自家消費、太陽光・蓄電池の重要性が注目されています。

お客様からのお問い合わせが増えたという話も聞いております。

お客様に必要とされている蓄電池を、補助金を使うことでお客さまにとって少しでもお得に導入していただきましょう!

 

本日もお読みいただき、誠にありがとうございました。

 

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