7万円台PCS登場!14円案件の部材選定PART2

PCSは監視装置&接続箱、工事費用も含めて選定すべし

 

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【毎週火曜日発行】船井総研 再生エネルギーグループ

 

皆さま、平素よりメールマガジンをご購読いただき、誠にありがとうございます。

11月12日号では以下の内容でお送りさせていただきます。

 

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■今週の事例特化型メルマガvol.131<産業用太陽光>
7万円台PCS登場!14円案件の部材選定PART2

 

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前回は14円案件の着工時期について、材工原価7.6万円/kW以下になってからと解説致しました。

そのうえで、各部材の目標原価を示し、モジュールについては、すでに目標原価以下での仕入れが十分に可能であることを確認しました。

今回はPCSに焦点を当て現在の価格相場と部材選定について解説致します。

 

≪ざっくりまとめると…≫

●95,000円/台が限界?現在の小型PCS価格相場
●Huawei4.95kWPCSJET認証取得!コストダウンの鍵に
●有力メーカー&商社へシステム一式を指値発注も有効!

 

≪以下 詳細内容≫

 

●95,000円/台が限界?現在の小型PCS価格相場

 

14円案件では、少しでもコストを下げるため、単相の小型PCSを使うことが必須となります。

現在、日本で流通する単相の小型PCSは、オムロン社製系5.5kWPCS、パナソニック系5.5kWPCS、三菱系5.5kWの国産系のPCSが主流となっています。

これら5.5kW国産系PCSの仕入れ価格を確認します。

 

<5.5kW国産系PCS>
94,000円/台~135,000円/台

 

6月配信のVol.119のメルマガでお伝えした価格帯からほぼ変動がありません。

国産系PCSを選定するのであれば、10万円/台以下でかつ、15年保証付きが目指すべき価格帯となります。

 

また、PCS単体で購入するのではなく、各メーカーPCSと相性の良い監視装置をセットで購入することもPCSのコストダウンに直結します。

 

●Huawei4.95kWPCSJET認証取得!コストダウンの鍵に

 

9月にHuawei製4.95kWPCSにJET認証が降り、PCSの選択肢が新たに増えました。

現在の価格相場は下記のようになっています。

 

<Huawei4.95kWPCS>
76,000円/台~80,000円/台

 

4.95kWの製品ですので、国産PCSと比較するために、kW単価に換算 すると、約15,000円/kW程度となります。5.5kW国産系PCSの 約18,000円/kW(10万円/台)と比較すると大きなコストダウンとなります。

また、前回お伝えした、14円案件のPCS目標原価17,000円/kWも難なくクリアしています。

 

加えて、純正の監視装置と交流集電箱を集約したSmartLoggerと合わせることで高いコストパフォーマンスを発揮しています。

 

具体的には、低圧システムの場合、

 

4.95kWPCS×10台=約80万円
SmartLogger×1=約30万円
——————————-
合計約110万円となります。

 

国産系PCS、監視装置、交流集電箱を使用した際と比較して、20万円以上のコストダウンが可能となります。

 

しかし、PCS1台あたりの出力が小さく、低圧であれば10台のPCSが必要であること、ケーブルの本数、施工の手間が5.5kWの国産系の PCSと比べると余分にかかる恐れがあります。

 

このように、14円案件のPCS選定にあたっては、1台あたりの価格のみならず、監視装置、交流集電箱、電材費用、設置工事費用などを勘定に入れて自社にとって最適な製品を選定する必要があります。

 

●有力メーカー&商社へシステム一式を指値発注も有効!

 

部材ごとの分離発注を前提に各部材の最安値と相場を確認してまいりました。

最安級の仕入れを今すぐ行うには、トップメーカー以外のモジュールPCS選定をする必要があります。

しかし、年明け以降からの着工ということであれば、まだ時間は残されています。

そこで行うべきは、有力メーカー&商社へモジュール、PCS、架台すべてを含めた一式システムでの一括発注です。

 

各社ともに14円 案件の数が確定している状況ですので、その実際の案件数をもとに、『どのようなシステム』を『いつごろ』、『いくら』でほしいのか、メーカー&商社と交渉をしてください。

例えば、『2020 年5月頃に単結晶330Wモジュール、パナソニック系PCSをシステム 一式で5.7万円/kWでほしい』というような交渉を開始してください。

当然、ある程度の物件件数は必須ですが、今後の価格動向に振り回されることなく、14円案件の着工に向けた計画的なコストダウンが可能です。

 

今回は2週に渡って14円案件の商品選定と部材の選び方について解説致しました。

14円案件については、電材や集電箱の費用など細かな部分まで原価を把握し、1物件毎に少しでも安い金額で着工して行かなくてはなりません。

2019年もあと2ヶ月。

土地仕込みが一旦落ち着いたタイミングで、2020年に向けたコストダウン施策を改めて検討してはいかがでしょうか。

 

本日もお読みいただき、誠にありがとうございました。

 

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