【補助金結果】直近のストレージパリティ補助金の結果分析
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平素よりメールマガジンをご購読いただき、誠にありがとうございます。
今回は先日採択結果が公表された「ストレージパリティ補助金」について、結果分析をさせていただきました。
当初の計画より早く終了してしまった補助金であり、認知度の高さが伺えます。今年度の公募は予定されていませんが、来年以降の準備の為にも是非今回の結果をご覧いただければと存じます。
直近(令和3年度5次公募)の結果について
6月6日(月)に令和3年度第5次公募の結果が発表となりました。
昨年に引き続き、ストレージパリティ補助金は、
①自己所有型
②PPA型
③リース型
の3種類の契約方法で申請出来ていた補助金ですが、結果としては以下の通りとなりました。
【審査期間】
73日(昨年平均は””45日”)
【契約方法別採択数】
自己所有型:49社(78%)
PPA型:13社(21%)
リース型:1社(1%)
審査期間は2か月以上かかっており、多くの申請数があったものと考えられます。
また、昨年同様に採択結果の大多数が「自己所有型」となっています。
※公募結果は「社数ベース」であり、事業所ベースでは公開されておりません。
業種別の採択結果
特に多かった「自己所有型」において、業種別の採択結果を見ていきましょう。
【業種別採択結果】
①製造業:60%
②卸・小売業:22%
③運輸・倉庫業:4%
④その他:14%
製造業と、卸・小売業で80%を超える結果となりました。
昨年に引き続き、同業界の太陽光設置ニーズは高く、電気料金の高騰の背景もあることから、補助金の活用有無に関わらず、自家消費型太陽光ニーズが高い業種であると考えられます。
更に、製造業や卸・小売業の中でも「食品系」が多く、
「3交代制で24時間稼働している」
「大型冷凍庫、冷蔵庫を保有している」
という電気消費量が多い業種が昨年に引き続き多く採択されている傾向です。
また、「その他」業種では、社会福祉法人や、学校法人等が採択されており、電気代削減はさることながら、「停電対策」の一環として、太陽光発電や蓄電池をセットした導入を検討している業種です。
採択されていた設備規模とは?
本補助金では、採択結果の詳細は公表されていないものの、実際に採択されている太陽光案件を業界各社へ確認すると以下のようなことが分かってまいりました。
【事例①】
パネル容量:140kW(過積載率140%)
PCS容量:100kW
蓄電池:あり(9.9kWh)
【事例②】
パネル容量:650kW(過積載率130%)
PCS容量:500kW
蓄電池:なし
公募条件にもある通り、「蓄電池導入」が加点対象とされている中、需要家の状況により設置が出来ない(あまり意味がない)というケースもあります。
事例①のように、太陽光発電システムに対し、蓄電容量が小さすぎる印象がありますが、蓄電池の使用場所や、使い方次第で説明が出来る設計であれば採択されている例もあります。
一方、事例②では、蓄電池を導入しない案件ですが採択されています。
その他ヒアリングも重ねると、
- PCS容量は100kW以上が望ましい
- 過積載は120%~140%程度
- 蓄電池は設置すればプラスだが、使用場所・使い方がしっかり説明できるように容量を選定
との水準が分かってきました。
既に令和4年度の補助金公募も終了しており、追加で補正が出るかどうかは判明しておりません。
電力高騰の問題もあり、間違いなく全国的太陽光発電の設置ニーズが高まっており、補助金活用の相談も増えています。
来年に活用する場合においては、「12月頃の概算要求案発表時期」が営業開始の目安になります。
早期終了の懸念もあるため、早いうちから情報収集を行い、仕掛けをしていく計画を立てていきましょう。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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