太陽光販売会社が法人向け営業で勝つための最新戦略とは?

最新戦略は「提案」と「プロセス」の仕組み化です。補助金活用や保守のパッケージ化で単純な比較を回避し、簡易シミュレーション段階での早期見極めと4ヶ月の標準フローによるスピード化を断行します。

この両輪で、価格競争に巻き込まれず自社主導で着実な受注と利益確保を実現することが可能になります。

1. 法人向け太陽光営業における要点

昨今の法人向け自家消費型太陽光発電の市場は、参入企業の増加によって価格競争が激化しております。

実際に自家消費型太陽光で継続的に受注を重ねている企業でも直近3年間でkWあたりの受注単価が15%以上も下がってしまっているのが現状です。

そのような状況下で、二つの戦略軸価格競争に巻き込まれないために最も重要なのは、「提案における戦略」と「営業(プロセス)における戦略」を明確に分けることです。

提案における戦略

施工単価(kW単価)の安さで勝負するのではなく、補助金やLCC(ライフサイクルコスト)を含めた「実質的な導入メリット」で他社と差別化する付加価値提案

営業における戦略

限られた人員で最大の結果を出すため、見込み度を早期に見極め、受注までのリードタイムを最短化する仕組み作り、この両輪を回すことで、相見積もりの比較対象から外れ、自社主導の商談を展開することが可能になります。

2. 提案時における戦略とポイント

① 補助金を活用した提案を行う

施工単価を下げる努力には限界がありますが、補助金を活用すれば「顧客の支払い実益」を劇的に向上させることができます。

環境省の「ストレージパリティ補助金」や国土交通省の「物流脱炭素促進事業」、さらに各自治体独自の補助金を網羅的に提案に盛り込みましょう。

例えば、自治体によっては5万円/kW程度の補助が出るケースもあり、これだけで他社との価格差を容易に埋める、あるいは逆転させることが可能です。

② メンテナンスとセットでの提案を行う

多くの販売会社が、2年目以降のメンテナンスをサービス(実質無料)で行ってしまっていますが、これは将来的な利益を削っているに過ぎません。

あらかじめ数年分のメンテナンス費用(例:20万円×年数)や駆け付け費用を導入費用に含めて提案することで、以下のメリットが生まれます。

比較を困難にする

「本体価格」ではなく「運用保守込みの総額」にすることで、他社との単純な単価比較を防ぐ。

利益の確保

無償対応になりがちな保守業務を、正当な報酬としてあらかじめ計上できる。このようにパッケージ化をおこなうことで、顧客の比較軸をずらすことが可能になります。

3. 営業時における戦略とポイント

スピードと見極め営業マンが不足している中で、全ての案件に全力投球するのは非効率です。受注までのフローを標準化し、「いつまでに何をすべきか」を徹底します。

① 見込み度が高い企業への早期クロージング

最も重要なのは、「簡易シミュレーション」の段階で仮クロージングを行うことです。現地調査や詳細設計には多大な工数がかかります。

そのため、案件発生から2か月以内を目標に、まずは簡易シミュレーションベースで「進めるか、進めないか」の意思決定を仰ぎ、覚書(MOU)を締結します。

この段階で見込み度の低い案件を振り落とすことで、営業マンは「勝てる案件」だけにリソースを集中できるようになります。

② 案件発生から受注まで4ヵ月間のマイルストーン設定

受注までのリードタイムが長引くほど、他社の介入や顧客の熱量低下を招きます。

以下の4か月フローを標準化しましょう。

1ヵ月目:簡易シミュレーションを提出

2ヵ月目:現地調査を実施し、クロージング

3ヵ月目:詳細なシミュレーションの提出

4ヵ月目:契約書締結

4. まとめ

「補助金とメンテを駆使した高付加価値な提案」を行い、同時に「4ヵ月というスピード感のある営業フロー」で顧客を導くこと。

この両輪が揃って初めて、他社に競り勝ち、かつ十分な利益を残すことができます。

まずは自社の提案を見直し、どの段階で「見極め」を行うべきか、営業フローを策定することから始めてみてはいかがでしょうか。

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