売電14円でも粗利率30％以上取る！材工原価コストダウン術
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【毎週火曜日発行】船井総研 再生エネルギーグループ
事例特化型 太陽光・蓄電池メルマガvol.98
＜産業用太陽光＆蓄電池＞
『売電14円でも粗利率30％以上取る！材工原価コストダウン術』
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平素よりメールマガジンをご愛読頂きありがとうございます。
3月5日号、12日号では「売電14円でも粗利率30％以上取る！材工原価コストダウン術」について、2週にわたってご紹介致します。
◎『売電14円でも粗利率30％以上取る！材工原価コストダウン術』
≪ざっくりまとめると…≫
・30円/W代前半が主流に！モジュールの選定と注意すべきポイント
・小型PCSの最新相場価格と今後の動向について
≪以下 詳細内容≫
◆30円/W代前半が主流に！モジュールの選定と注意すべきポイント
本年1月9日に経産省から2019年度の売電単価が14円/kWhになるとの通達がありました。まだ正式決定ではありませんが、この売電単価を踏まえ、太陽光の施工販売店の皆様におかれましては、「果たして今後も事業として成り立つのか」と不安に思われた方も多くいらっしゃるかと思います。
結論から申しますと、現状の部材相場原価を見る限り、2019年も産業用太陽光事業で十分に収益化することは可能であり、粗利率30％を確保することも可能でございます。
まずは直近のモジュールにおける価格の推移を見てみましょう。
下記に、2018年10月度に有力太陽販売店100社にヒアリングを行った原価相場と、2019年2月度にヒアリングを実施した結果を比較しています。
＜2018年10月～12月＞
多結晶：34円/W～55円/W
単結晶：38円/W～50円/W
＜2019年1月～2月＞
多結晶：28円/W～50円/W
単結晶：30円/W～51円/W
昨年秋ごろと比較し、直近期ではモジュール価格が大きく値下がりを見せ、W20円代に突入しているメーカーも見られます。このW20円代のメーカーも中国メーカーになりますが、決して「安かろう悪かろう」のメーカーではないのが特徴として挙げられます。これの企業は中国国内で上場していたり、インゴッド～セル・モジュールに至るまで一貫した自動生産ラインを構築している等、財務・品質双方において安定した事業を展開しています。
また、上位3割程度の層は多結晶・単結晶に関わらずほぼW30円代前半で取引しているような推移となっており、全体を見てもコストの値下がりが顕著にみられることが分かります。
しかし、モジュールの仕入れにおいて直近期で注意すべきなのは、中国FIT再開による需要の拡大により、中国製パネルメーカーの日本への供給量が不足し、一時的に品不足になること。そしてそれに伴い、一部のメーカーではパネル価格が5％程度現状よりも上昇すると言われています。これらの現象はこの3月時点で既に発生しつつありますので、必要な時にパネルの仕入れができなかったり、想定コスト上回るということも十分可能性として考えられます。皆様もこの点に十分ご配慮いただき、使用するパネルメーカーを分散するなどのリスクヘッジして頂ければと思います。
◆小型PCSの最新相場価格と今後の動向について
PCSもモジュール同様に2019年2月度にヒアリングを行った最新原価相場をご確認頂ければと思います。
＜2019年2月度＞
【5.5kW 単相PCS】
・最安価格帯：95,000円/台～100,000円/台
・中央値：115,000円/台
このようにomron、Pnasonicなどの大手PCSメーカーも1台当たり10万円前半～9万円代後半に価格を下げつつあります。しかし、基本的にこれらのメーカーは2019年に関しては21円、18円単価に合わせた価格設計を行っています。実質的に14円の案件が稼働しだすのは2020年以降になると思われますので、大手PCSメーカーが14円単価に本気で合わせに行くのは約1年後になると思われます。
PCSの選定におきましては、20年稼働する動力の部分になりますので、安易に価格のみで判断するのではなく、補償、アフターフォロー体制が確立しているメーカーを選定されることをおススメします。
次週のメルマガでは工事のコスト削減についてお話しさせて頂きます。お楽しみに！
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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