【自家消費補助金】6月末までに提案をしなければならない理由

【自家消費補助金】6月末までに提案をしなければならない理由

 

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申請スケジュールのおさらい

採択のポイント

補助金が取りやすいターゲット

 

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3月下旬より始まっている自家消費型太陽光の補助金ですが、早や2次公募が開始されています。
今回は、過去の採択事例を参考に、活用するための進め方を紹介していきます。
 

申請スケジュールのおさらい

自家消費型太陽光で活用できる「ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業」ですが、昨年と比べ、予算額は総計130億円と増額となっており、規模感が増しています。新型コロナウイルスの影響により、需要家側の補助金ニーズは活発になっており、設備投資をするなら補助金を活用していく方がベターです。
 
今回の補助金では、以下のようなスケジュールになっています。

【申請期間】
第1次:令和3年3月26日(金)~同年4月30日(金)正午まで【必着】
第2次:令和3年5月10日(月)~同年5月31日(月)正午まで【必着】
第3次:令和3年6月7日(月)~同年6月30日(水)正午まで【必着】
第4次:令和3年7月5日(月)~同年7月30日(金)正午まで【必着】
第5次:令和3年8月9日(月)~同年8月31日(火)正午まで【必着】
第6次:令和3年9月6日(月)~同年9月30日(木)正午まで【必着】
【申請後スケジュール】
申請後~採択結果発表まで:約1か月~2か月(5月~11月)
採択通知後~交付決定まで:約1か月(6月~12月)
事業期間:最大8か月(7月~1月末)
完了報告:2月10日(木)まで
補助金支払:3月31日(木)までに支払

 
ご覧の通り、申請期間は9月末までと長期間に渡っていますが、事業期間が「1月末まで」となっていますので、申請時期が遅れるほど、事業期間が短くなってしまします。
現実的な事業期間を考えると「第3次公募(6月末)」までには、申請を終えておくべきでしょう。
 
そうすると、申請に必要な資料やシミュレーション作成・需要家側からの内諾を貰うことを考えると、今月中にはお客様への案内をしておく必要があります。
 

採択のポイント

執行団体から発表されている資料によれば、採択のポイントは4点あります。

  1. 蓄電池の設置(太陽光単体の申請でも可)
  2. 設備導入によるCO2削減効果(費用効率性を重視)
  3. 決算状況が良い(直近3期分の財務資料が必要)
  4. 再エネ100%の電力調達や、団体への加盟(「REaction」等)

 
本補助金は「ストレージパリティ・・・」と名前が付けられている様に、「ストレージ(容量=蓄電池)」の普及・価格低減を狙いにしており、蓄電池は「加点対象」となっています。注意点としては、停電時(自立運転時)の想定消費電力に合わせた蓄電池の容量を設定していくことです。

「どの施設で、どれだけの時間、何に使うか」ということを決めておき、それをカバーするための蓄電池、という位置付けでなければいけません。
太陽光単体でも申請可能な補助金ではありますが、顧客側のニーズを確認した上で、蓄電池の提案を進めていくことも有効になっています。
 

補助金が取りやすいターゲット

スケジュールが決まっている補助金を活用するためには、現実的にターゲットを絞り込んでいく必要があります。
昨年の事例を踏まえると、

<時期>2020年2月~4月(提案から申請まで)
  1. 業種…食品加工業(過去接点あり)
  2. 反響…自社営業マンの補助金提案(訪問)
  3. 容量…太陽光150kW(PCS100kW)
  4. 補助…500万円
  5. 費用…1,500万円
  6. 契約…PPAによる設置(17年契約)
  7. 単価…14円(賦課金・税金込)※顧客側
  8. 効果…年間85万円
  9. 回収…8年(PPA事業者側)

 
このような事例になります。
完全な新規集客ではなく、過去接点のある企業向けに直接訪問し、担当者や決裁者が分かっている状態であったことから、商談スピードが早く、その後の申請もスムーズに進められた事例です。
更に、事前にターゲットを電気代削減効果も高い傾向にある「冷蔵・冷凍系」などに絞っていたことから、設備導入時の費用対効果・CO2削減効果が良く、採択に至ったものです。
 
まとめると・・・

<ターゲットの特徴>
  • 24時間365日稼働している(食品系製造業)
  • 冷蔵・冷凍設備を保有している(運輸・倉庫業)
  • 過去接点を持っている(担当者・決裁者を知っている)

このようなターゲットを選定し、まずは「今月中に提案」を目指してみてください。
 
本日もお読みいただきありがとうございました。

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