2022年夏の供給予備率とは?国の電力需給ひっ迫の対策と販売店が取り組むべきことを解説!

昨今の電力需給ひっ迫の原因と政府の対策を知っておくことは、
産業用・太陽光販売店の皆様にとって、いつまで電気代の上昇が続くかを見通すことや、今後の事業の方向性を決めることにつながります。

本日は、電力ひっ迫の状況と、経産省で検討されている今後の対策方法を簡単にお伝えします。

今夏の電力需給の状況

どれくらい電力需給がひっ迫するかを予想するのに、「供給予備率」が使われています。
「供給予備率」とは、「電力需要」のピークに対して、どれくらいの「電力供給」があるか示したものです。

ここでの「電力需要」は、供給計画をベースに夏季において過去10年間で最も厳気象(猛暑)であった年度並みの気象条件での最大電力需要(厳気象H1需要)を一般送配電事業者が想定したものとし、「電力供給」は、小売電気事業者および発電事業者が保有する供給力と、一般送配電事業者の供給力(調整力、離島供給力)を合計したものに、電源Ⅰ´及び火力増出力分を加えた量とします。

2022年6月末に算出された、「厳気象H1需要に対する予備率」は以下の通りです。

<2022年7月>
北海道 21.4%
沖縄  28.2%
その他エリア 3.7%

<2022年8月>
北海道 12.5%
沖縄  22.3%
その他エリア 5.7%

安定供給に必要な供給予備率が3%なので、今夏は最低限必要な予備率の確保ができている状況です。

今夏の電力需給対策

今夏は広い範囲で平均気温が平年並みか高いとされ、さらに、燃料調達リスクが高まっていることから、以下のように対策されました。

①一般送配電事業者による供給力(kW)と電力量(kWh)の公募実施

北海道・沖縄を除く8エリアについて、7月1日から運用されているものとなります。

kW公募の落札結果は以下です。

募集量:120万kW
応札量:145.7万kW
落札量:135.7万kW
落札案件の最高価格:13,718円/kW
落札案件の加重平均:7,761円/kW

またkWh公募の落札結果は以下です。

募集量:10億kWh
応札量:9.3億kWh
落札量:9.3億kWh
落札案件の最高価格:36.95円/kWh
落札案件の加重平均:36.04円/kWh

②美浜3号の再稼働

岸田総理は4月8日の記者会見において「電力需給ひっ迫を回避するため、再エネ、原子力などエネルギー安保及び脱炭素の効果の高い電源の最大限の活用を図る」と発言したことから、関西電力は美浜3号の運転計画をはやめています。

2022年度の電力需給対策

資源エネルギー庁によると2022年度は以下のように電力需給対策がとられます。

<供給対策>
・kW公募・kWh公募の拡充
・設備保全の徹底による再エネ電源の最大限の稼働の担保
・安全性の確保された原子力の活用

<需要対策>
・節電要請の体制構築(国・産業・自治体)
・デマンド・レスポンスの普及拡大
・使用制限令・計画停電の発動準備等

<構造的対策>
・容量市場の運用、脱炭素電源等への新規投資促進
・持続的な発電事業を可能とする制度設計
・地域間連系線の更なる増強

ここから、太陽光販売店が取り組むべきことをまとめます。

 
脱炭素EXPOへ安価で出展可能!
法人需要家と接点を持てる特別企画開催

https://lp.funaisoken.co.jp/mt/renewable-energy/inquiry-exhibition.html

関東・関西でそれぞれ5社限定で出展できる“脱炭素EXPO”共同出展企画のご案内です。

昨今、法人の脱炭素化需要が高まっており、RX JAPAN株式会社が運営する「脱炭素EXPO」への来場社数も大幅に増加している傾向にあります。今年の3月に東京ビックサイトで行われた「脱炭素EXPO」の来場者数は41,761名となり、2021年9月に行われた同EXPOの来場者数25,494名の約1.6倍となっています。

船井総研では、この「脱炭素EXPO」に共同出展していただき、安価なコストで法人需要家リードと実案件を獲得していただくための企画を実施いたします。

関東・関西でそれぞれ5社限定の共同企画となっているため、出展をご検討されている方、もしくは自家消費の案件をもっと欲しいという方はお早めにお申し込みください。

【展示会概要】
<関東>
●日程:2022年8月31日(水)~9月2日(金)
●会場:幕張メッセ

<関西>
●日程:2022年11月16日(水)~11月18日(金)
●会場:インテックス大阪
※それぞれ5社ずつ、計10社限定の出展となります。

<お申込期限>
・2022年7月29日(金)17:00まで

お申込みご希望の方は、下記のURLからお申込みくださいませ。

詳細はこちらから⇒
https://lp.funaisoken.co.jp/mt/renewable-energy/inquiry-exhibition.html

小冊子無料ダウンロード

環境エネルギービジネスセミナーのご案内

ページのトップへ戻る